Episode.2 「裏山の木で作った家」W様邸
※W様邸はアーキテクツ・スタジオ・ジャパン松本中央スタジオとして当社が施工に関わった物件です。(設計:多田博+多田祐子/多田設計事務所)
「裏山の木を柱や梁に使いたい」――W様のこの言葉から、4年の月日をかけた特別な家づくりが始まりました。木の選別、伐採、乾燥、製材の工程を経るため、当初から長期間要する家づくりになることは想定をしていましたが、その間には相続問題、開発許可に関する測量や申請等々、住宅建築にて起こりうる様々な課題がありました。それらを1つ1つW様と共にクリアしながら、ご希望に叶う家づくりを実現しました。

完成した住まいは、和の意匠を木が持つしなやかな美しさで表現された、日本住宅建築の原点とも言える佇まいの中に、ライフスタイルにあわせた機能性を備えています。特にW様からいただいたご要望は「収納」。空きスペースは全て収納にして欲しいということから、階段下の空間をはじめ空いているところは収納スペースに仕上げました。

また、玄関からキッチンやリビングへの動線を工夫することで回遊性を高め、風通しの良い住空間を実現しています。さらに旧居で使われていた欄間や襖の引き手、ガラス戸などの建具を活用することで和の美しさと旧居からの愛情を受け継いだ空間が生まれました。 長い年月をかけて完成した木のぬくもりが溢れる住まいは、W様の想いやこだわりが随所に感じられる心地よい空間です。この素敵な家づくりを通して、私たちは、お客様の想いを形にすることの喜びを改めて感じました。

お客様の笑顔が私たちの何よりの励みとなり、私たちもまた、お客様と共に成長できたと感じています。 この住まいが、お客様にとって、たくさんの思い出が詰まった、かけがえのない場所となりますように・・・・